知識の効用

知識の効用とはまことに面白くない結論である。

ドラマやゲームのように必ず成功するとは言わないからだ。

現実を見よ、夢は実現しない、その程度の幸せで完璧なのだとしか言わないから。

 

本当のエリートの人は常識論しか言わないから面白くない。専門家が淡々と地震のメカニズムを解説して、「次はどこに来るのでしょうか」「いやわかりません」としか答えようが無い。経済の本当の専門家なら、「この株上がりますよ」とは絶対に言わない。

 

だから、役に立たない。あるいは、GOTOキャンペーンに業界を救済する力は無いから無駄金だとか本当のこと言っても、聞きたくないわけだ。
簡単に儲かることはない。投機をすればいずれ損をする。ギャンブルは必ず負ける。そういうことは聞かない自由もあるわけ。


ただし、それが30年積み重なると、埋めようが無い格差になる。貯金はできる、それが積み重なり、厳然とした格差になる。そういう話は聞きたくないからだ。
それは言論の自由の範疇で、ネオリベ的価値観を持った方が負け組になる確率は高いのだが、親切に教えてやることは無い。FXにつぎ込んで、借金抱えて火の車になる。自由だ。